誰しも自分の思うがままに物事が進めば、こんなに楽しいことはないし、これ以上の満足はないと感じるでしょう。
でも現実の世界では時々そういうことがあったとしても、永遠に続くことはありません。皆さんは現実の厳しさを重々知っているはずなのに、自分の思い通りにならないとイライラしたり、不平不満を言い続けたりしてしまいます。
何故そんな矛盾した行動をとってしまうのでしょうか?
その原因は深層心理に潜んでいます。職場や学校や家庭で身近に接している人が自分に合わせてくれない。自分が生きている時代が合っていない。周りの社会環境が自分にとって不都合にできている。そんな風に考えているのではないでしょうか。
思うがままということは自分の周りが自分の都合の良い方向に変わることで、自分自身が変わることではないという心理が根底に潜んでいます。
自分自身が変わるということはとてもつらい作業なので、周りが変わってくれれば本当に楽でしょうね。でもそれって自分勝手でわがままな態度に見えませんか。
そして思うがままにと考えている人の多くが他人から承認されたいという欲求が強いように感じられます。学校で良い成績を収める。仕事で昇進する。それ自体は悪いことではありませんが、何のためにということを忘れてしまうと、他者からの承認自体が目的になってしまいます。
思うがままにという考えが自分の内面と向き合って導き出されたものならば良いのですが、他人から認められることが前提となっている場合は危ういと思います。自分自身は変わるつもりがないが、自分に対する周りの評価さえ変われば思うがままなんでしょうか。
アドラー心理学は他者から承認を求めることを否定します。本当の幸せにつながらないからです。
他者から承認を得るのではなく、自分の心がマインドフルネスの状態になったと時に本当に思うがままに生きていけるのではないでしょうか。