月: 2020年7月

メールと飛脚

メールを送ってもすぐに返信しない人がいる。いくら忙しいといっても1週間経っても返信しないという心情が理解できません。江戸時代の飛脚でも江戸から大阪まで最短3日で手紙が届いたそうです。1週間もあれば当時でも返信が届いたのです。

メールが送られてきても気づかないというケースもあります。時には携帯をいじっている最中に誤ってメールを消してしまうこともありえます。しかし返事をすぐに寄こさない常習者は私の周りに何人かいます。

私は最近、この常習者の人たち向けにメール受信後に開封確認できるように設定して送っています。その結果。半数が開封、半数が未開封のままでいることが分かりました。未開封の人は宛先だけ見てそのまま消しているのかもしれません。パソコンのメールは見ないという人もいます。

それはそれでこちらが相手にとってさほど重要な存在じゃないということが分かり、今後のお付き合いの程をどうする考えるための良い材料になります。

それよりも、私が理解に苦しみ不気味に思えるのは開封しても何の反応を示さない人たちです。

原因は何なんでしょうか? 忙しいから。すぐに決断できず返事を先送りしているから。返事を書くと束縛される感じがするから。

それぞれいろいろな事情や背景を持っているのは確かでしょう。でも長年付き合ってきた人からメールが送られてきたら、とりあえず要件にすぐに応えられなくても、内容を確認しましたというぐらいの返事は出せると思います。

それでも返信しないというその人の意思や感情の奥底に何があるのか知りたいと思っています。自分の内面に入り込んでほしくない。何か被害妄想があって自己防衛に走ってしまう。他人とはそもそもあまりコミュニュケーションを取りたくない。普段は無理してみんなに合わせているふりをしているだけ。などなどいろんな要因があるのだと思います。

実はこの人たちの本心にたどり着くためには、正式なカウンセリングが是非必要です。ある程度の理由は想像がつくのですが、実際にカウンセリングしてみるとそれぞれの個別事情が浮かびあがって驚かされるかもしれません。

すぐにメールを返信しない人には一般の人が理解できない闇が隠されているように思えてなりません。

思うがまま

誰しも自分の思うがままに物事が進めば、こんなに楽しいことはないし、これ以上の満足はないと感じるでしょう。

でも現実の世界では時々そういうことがあったとしても、永遠に続くことはありません。皆さんは現実の厳しさを重々知っているはずなのに、自分の思い通りにならないとイライラしたり、不平不満を言い続けたりしてしまいます。

何故そんな矛盾した行動をとってしまうのでしょうか?

その原因は深層心理に潜んでいます。職場や学校や家庭で身近に接している人が自分に合わせてくれない。自分が生きている時代が合っていない。周りの社会環境が自分にとって不都合にできている。そんな風に考えているのではないでしょうか。

思うがままということは自分の周りが自分の都合の良い方向に変わることで、自分自身が変わることではないという心理が根底に潜んでいます。

自分自身が変わるということはとてもつらい作業なので、周りが変わってくれれば本当に楽でしょうね。でもそれって自分勝手でわがままな態度に見えませんか。

そして思うがままにと考えている人の多くが他人から承認されたいという欲求が強いように感じられます。学校で良い成績を収める。仕事で昇進する。それ自体は悪いことではありませんが、何のためにということを忘れてしまうと、他者からの承認自体が目的になってしまいます。

思うがままにという考えが自分の内面と向き合って導き出されたものならば良いのですが、他人から認められることが前提となっている場合は危ういと思います。自分自身は変わるつもりがないが、自分に対する周りの評価さえ変われば思うがままなんでしょうか。

アドラー心理学は他者から承認を求めることを否定します。本当の幸せにつながらないからです。

他者から承認を得るのではなく、自分の心がマインドフルネスの状態になったと時に本当に思うがままに生きていけるのではないでしょうか。